どうも!JOです!!
僕は今、Myoko Coffeeというカフェで働いているのですが、今回はそこで使っている「サトウキビストロー」についてご紹介したいと思います。
サトウキビストロー(4NATURE )
ストローと言えば、これまでプラスチックストローか、紙ストローしか知りませんでした。
ですが、プラスチックストローはエコではないし、紙ストローは紙の味がしたり、すぐにふやけてボロボロになるという問題点がありました。
オーストラリアで見つけた”eco-straw”も丈夫な紙ストローというイメージ。
「ストローはできるだけ使わないようにしてるけど、ストローのほうが飲みやすい時もある。。もっといいストローないかなあー」
カフェで働いてると、スムージーやフラッペのようなコールドドリンク系はどうしてもストローがあったほうが飲みやすい。割り切っちゃいるけど毎日何本も出して、何本も捨てているとやはり少し気になります。
ですが、うちのカフェで使っているものは少し色が違う。匂いも少し甘い匂い。
気になって聞いてみると、それは「サトウキビストロー」というものでした。
サトウキビストローとは
「サトウキビストロー」とは、なにかというと
サトウキビから糖分を抽出した後に残った、「バガス」というもの(もともと産業廃棄物として処理されていた)と、PLA(ポリ乳酸)で作ったもの。生分解かつ植物由来の100%天然素材で作った、耐久性の高いストロー。
ちなみにPLA(ポリ乳酸)ってなんや?ってなったので調べた結果も
ポリ乳酸とは、植物由来のデンプンや糖を原料とし、化学的な工程を経て製造されたバイオマスプラスチックです。従来のプラスチックの原料である石油とは異なり、バイオマスプラスチックの原料となる植物は毎年収穫することができるため、ポリ乳酸はサスティナブル社会の実現に貢献する材料として期待されています。
https://www.unitika.co.jp/terramac/how/ より
PLAも植物由来!!すごい!!
しかも、もともと捨てられていた産業廃棄物の素材を使っててエコですね!!
でもPLAってちゃんと分解されるの?
というわけで、もう少し詳しく調べてみました。
PLAの分解について
こちらの記事を参考に、要約をまとめてみました。
PLAの生分解についての要約
- 生分解性と聞くと、自然環境で分解されるように聞こえるが、必ずしもそうではない
- PLAの分解は、1段階目:加水分解 2段階目:微生物による分解 の2段階に分かれて進む
- 1段階目:加水分解は、温度55度以上、湿度80%以上の環境が必要
- 堆肥を作る時のコンポスト装置なら、この1段階目の条件をクリアできる
- 1段階目は、低分子化と崩壊 生分解の段階ではない
- 分子量が1万を下回るとはじめて、2段階目の微生物による分解が始まる
- 1段階目の条件が整わないと、2段階目の微生物による生分解が始まらず、長期間自然界にとどまることもある
- サイズや形にもよるが、好気性土壌でも分解に5年〜、海底、湖底等の嫌気性雰囲気だとさらに分解が進みにくい
- PLAは、植物由来ではあるが、基本的に水中での分解は起きない
生分解性プラスチックについての要約
- 生分解性プラスチックには、PLAを含め、3種類ある
- 1つ目はPLA。堆肥を作るコンポストの環境であれば分解される
- 2つ目はPBS。コンポストと土壌環境(土の中)であれば分解される。農業用フィルムに採用されている
- 3つ目は微生物が植物油を摂取し、ポリマーとして体内に蓄えている成分から作るPHBH。コンポストでも、土壌環境でも、水環境でも分解される
PLAの環境に対するメリットの要約
- 製造時のCO2排出量は、石油由来樹脂に比べて低い
- 製品焼却時のCO2排出量も、石油由来樹脂に比べて低く、植物由来のため、カーボンニュートラルとして扱われる
- 石油由来と比べ、CO2削減効果は1.4〜2倍
- 地球温暖化の観点からは、環境保護に繋がると言えるが、廃棄のされ方による環境への影響を理解しておきたい
生分解性とは言っても、限られた条件下においての話。生分解性だからと言って、その辺に捨てても分解されるのに途方もない時間がかかります。
PLAは流出してしまうと、なかなか分解されない素材。
しかしストローとして加工する素材という点で見ると、飲み物につけて使用するので、あまり水で分解されるのも大丈夫なのかなという気がします。そういった点から見ると、PLAは植物由来で、限りなく環境に優しい、ストロー適した素材であると思います。
あとは正しい知識を持って、最悪でもちゃんと燃えるゴミとして捨てるようにして、流出だけは避けていきたいですね。
4Natureさんでは、PLAの特徴を活かして、ストローの回収を行い、堆肥に変える活動も行っているそうです。
ストローの回収もしているそう
サトウキビストローをより効率よく生分解処理するために、ストローの回収も行っているそうです。
回収したストローは、牛などの家畜の糞や食品コンポスト(おそらく、生ゴミから作った堆肥)と混ぜて、堆肥化する研究も行っているそう。その堆肥を使っての野菜づくりを見据えているみたい。
すごい。無駄がない。
サトウキビストローを選ぶべき理由
- 生分解性
- 植物由来で食品に使っても安全
- ナチュラルカラーでプラスチックストローと見分けられる
- 耐久性もプラスチックと変わらず、紙ストローのデメリットをカバー
- 商品自体も、製造過程も環境に優しい
- そして、回収、堆肥化プロジェクトという、環境保全への思いが伝わってくる企業であるということ
環境に優しい製品を選択をすることが、環境に優しい製品を作ろうと頑張っている企業を応援することにもつながり、結果、持続可能な社会の実現に繋がっていく。
どんなアクションも小さなものに思えるかもしれませんが、いずれそれが大きな違いを生むと思って、1ミリでも環境保全に貢献できる選択をしていきたいですね。
サトウキビストローを生産している『4NATURE』のホームページはこちらから!
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